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政策金利に隠された「裏事情」を知ろう！

南アフリカの通貨「ランド」や、トルコの通貨「リラ」、これらの通貨は高金利の通貨として、スワップポイント狙いで取引されている方も多いと思います。
しかし、「高金利に設定している」という背景には、「高金利である理由」というものも存在しているはずです。
そこで、高金利の裏に隠された「事情」を徹底的に紹介していきましょう。

まず、高金利の理由として考えられるのが「外貨の獲得」です。金利を高く設定しておくと、自然と外国からの資金が流入します。
その外貨資金を活用して、自国の開発に役立てようとしているのです。
南アフリカやトルコなどが、そのような事情で高金利に設定しています。一方、これとは全く違う目的で高金利に設定している国もあります。

その国こそ「デンマーク」です。デンマークでは、リーマンショックのダメージがあまりにも大きかったため、外国の投資家はもちろんのこと、デンマーク国民も自分たちの資金を海外に避難させ始めました。
これに困ったのが「デンマーク政府」です。なにせ、どんどん自国からお金がなくなっていくのですから、何とかしてストップをかける必要があります。
そこで、仕方なく金利を上げる決断をしたんですね。つまりデンマークの場合、好景気を背景に金利を上げているのではなく、「資金流出を防ぐ目的」で金利を上げているのです。
もちろん、不景気の時の金利の上昇は、実質的には「増税」と変わりありません。デンマークの貧困層や高齢者の皆さんは、毎日のようにデモを行い、金利の引き下げを政府に要求しています。
同じ「高金利」でも、その背景には様々な事情があるんですね。